1.体や脳の疲労が回復、すっきりした一日が迎えられます!
睡眠は、体・脳の疲労を回復するのに大変重要な役割を果たしています。
つい夜更かしをしすぎて、朝起きるのがつらかったり、昼間はずっと眠くて夜になると目が冴える、なんてことありませんか?
朝寝坊をして遅刻してしまったり、授業中・会議中にうっかり居眠りをしてしまったりと、睡眠不足は生活に大きな影響を及ぼします。
夜更かしが日常化することで、睡眠のリズムが崩れ、不眠症・睡眠リズム障害にかかる危険性が非常に高まります。睡眠障害から「うつ」になることもあります。
こんな症状を起こさないためにも、しっかり睡眠をとることは大切です。
2.成長期の体の成長を促進します。背が伸びます。強い骨が育ちます。
成長に必要なホルモンは、睡眠中の午後10時〜午前2時ごろに最も多く分泌されます。
十分な睡眠をとることで、この成長ホルモンが十分に分泌して働き、体の成長を促します。
つまりは、背が伸びます。骨の成長は睡眠中に最も盛んとなります。体の様々な器官の成長も促されます。
このホルモンが不足すると成長が促されず、低身長や発育障害などの原因となります。
メラトニンホルモンが異常をきたすことで、女子の性的早熟という調査結果もあります。
(早熟とは、体が十分成長する前に月経などを迎えてしまう問題です。不妊などの原因になる可能性があります)
3.免疫力がアップ!
体の調子を整えるホルモンは、睡眠中の午後10時〜午前2時ごろに最も多く分泌されます。
しっかり睡眠をとることで、睡眠不足の時に比べて免疫力が上がります。
風邪をひきにくくなったり、病気にかかりにくくなります。
夜更かしによる肌荒れもこのホルモンが影響しています。早寝は美肌の秘訣ですよ!
4.生活習慣病・メタボリックシンドロームを予防します。
睡眠が不足すると、糖尿病・高血圧・肥満などの生活習慣病にかかる危険性が高まります。
生活習慣病・メタボリックシンドロームの予防にも、十分睡眠をとることは効果的です。
また、睡眠不足はがんのリスクを高めるという調査結果もあります。
5.仕事・勉強の能率が上がります。なんと成績も上がるんです!
体や脳の疲れを取ることで、仕事や勉強の能率が上がります。
睡眠不足による能率低下が、残業が増やしてしまうと言われているほどです。
睡眠が不足すると、体の疲れが取れないばかりか、イライラしたり、ストレスを感じたりと、精神面にも影響します。
しっかり睡眠をとった子供は、睡眠不足の子供より相対的に成績が良いという調査結果もあるようです。(参照:マイコミジャーナル)
例えば、記憶は睡眠をとることで定着します。成績アップには睡眠をしっかりとることもコツの一つですよ!
<睡眠のめやす>
☆ 夜は10時までに就寝することが推奨されています ☆
成長に必要なホルモン・体の調子を整えるホルモンは、睡眠中の午後10時〜午前2時ごろに最も多く分泌されるからです。
睡眠時間は、未就学児で10時間以上、小学生では10時間程度、中学生で9時間程度、高校生でも7〜9時間が理想的と言われています。
また、昼寝をすることで睡眠のバランスが崩れ、夜眠れない不眠症を引き起こすこともあるそうです。
通学や塾通い、テレビ・インターネットなどの娯楽が要因となって、子供たちの睡眠不足・不規則な睡眠が近年顕著になっています。
その影響として、睡眠不足を訴える子供たちが増加しています(小学生で半数以上、高校生の約8割が睡眠不足を訴えています)
また、だるい、目が疲れる、イライラするなどといった疲れを感じている子供も増えています(ベネッセ 第4回学習基本調査報告書より)。
大人では、年齢・体質によって左右されますが、5〜8時間程度が理想と言われているようです。
日本における睡眠と死亡率の調査では、睡眠時間が7時間の人が一番長生きであるという調査結果があります。(11万人の調査結果。年齢帯は不明)
また、睡眠時間が1日5時間の人は、8時間の人より心臓疾患を起こす割合が1・45倍高かったという結果もあります。(アメリカ。女性看護師7万1617人(45〜65歳)10年間の調査による)
アインシュタインは毎日10時間以上寝たそうですし、ナポレオンは逆に3時間だったと言われています(ただし戦場において。どうやら昼寝をしていたそうです)。
個人の体質や睡眠の質によりちょうど良い睡眠時間があると考えられていますが、どちらにしろ、極度の不眠は健康に害を与えるようです。
また、休日だけ夜更かししているから大丈夫、と思っている人は多いですが、休日のみの夜更かしでも睡眠リズムに悪影響であり、不眠症などの原因となります。
休日の睡眠時間は、平日と比べて2時間以内の差に抑えた方が良い、という専門家の意見がありますので、付しておきます。
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